HaTaキャリ 仕事のやりがいを求めてもう一度就職活動中の女性④

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HaTaキャリ 仕事のやりがいを求めてもう一度就職活動中の女性④

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ5 第4回(2020年7月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ5 第4回(2020年7月配信)

☆シリーズ5 大学卒業後一度は就職したものの、※リアリティショックのために退職して、仕事の やりがいを求めてもう一度就職活動中の女性。

※リアリティショック…就職において、入社前の期待と入社後の現実のギャップに衝撃を受けること。

福重さん(仮名)25歳 女性 大学卒業後1年半で離職して再度就職活動中。家族:両親と弟


(前回のあらすじ)

キャリアコンサルタントとの面談の中で、やってみたい仕事や、仕事のやりがいについて改めて考えた福重さん。やってみたい仕事については再確認できたのですが、仕事のやりがいに関してはあいまいなところがあります。キャリアコンサルタントは、福重さんに仕事のやりがいについて考えてもらうために、まず、福重さんの強みについて聴きだし整理して行きます。その中で、福重さんは経済学をしっかりと勉強したことへの自信を高め、自分の強みを認識したのです。


(以下前回からの続き CC=キャリアコンサルタント)


CC

「福重さん、前回の面談でお約束したとおり、私の方で福重さんの参考になるような資料や求人情報を持って来ました。福重さんには、学生時代からこれまでに作成したエントリーシートや応募書類を持ってきていただいて、自己PRや応募理由などを見せてもらうことにしていましたね。」


福重さん

「はい、パソコンからプリントして持って来ました。それから、最近気になった求人情報も持って来ました。やっぱり、コンサルティング関係だと関西や東京の大手の会社ですけど。」


CC

「そうですか、ありがとうございます。求人情報は人材紹介会社の情報とハローワークの情報ですね。ハローワークの情報は、職種や地域で絞って検索されているんですね。」


福重さん

「そうですね。マイページ登録もしています。企画・調査で絞って、それだけだと件数が多いので、給料などの条件も入れています。それから、仕事の内容はよく見ています。でも、ハローワークの求人情報で県外だと、数は多いですけど、知らない会社がほとんどなのでちょっと不安ですね…。やっぱり、人材紹介会社からの有名企業の方が安心します。」


CC

「私の方では、先日伺った福重さんのご希望や強みから、まずはどんな仕事があるのかを調べてみました。今年の3月から厚生労働省が『職業情報提供サイト日本版O-NET』というWEBサイトを始めていますので、使ってみました。」

《ご参考》新たにオープンしたサイト(厚生労働省)

《ご参考》新たにオープンしたサイト(厚生労働省)

職業情報提供サイト (日本版O-NET)


CCつづき

「このサイトでは、強みとなるようなスキルを活かせる職業に、どんな職業があるか調べることができます。私の方で、検索ワードのスキル・知識のところから『経済学・会計学』を選んで検索してみました。そうすると、専門的な職業も含めていろいろな職業が出てきました。『経営コンサルタント』も出てきましたよ。これを見てください…。」


福重さん

「えー、いろんな職業があるんですね。うーん、どんな仕事をするのか知らない職業もあります…。私、成績も良かったですし、就活した時は売り手市場だったから。民間企業なら大体どんな業界でも歓迎されたので、あまり職業の中身や業界のことなんかは調べなかったんですね。受けたい会社のことは詳しく調べましたけど。大学のキャリアセンターで、志望動機を書くときに必要だからって言われたこともあったので。」


CC

「福重さんは、大学三回生までは経済学の勉強が中心だったようですし、実際の就活期間は短かったでしょうから、じっくり職業や業界の研究などをする時間は少なかったのかもしれませんね。」


福重さん

「て、言うか、私は内定をいくつももらわなくても、どこか行きたい会社があれば就職はできるだろうと思ってました。実は、就職よりも大学院に行くことを考えた時期もあったんですけど、前にもお話ししたように、親が帰って来いって言うので、地元で安定していて経済の勉強が活かせそうな銀行を受けてみたら受かってしまったんです。もちろん、受かった時はちょっとうれしかったし、がんばろうと思いました。それで、就活はやめて卒業論文の準備にかかったんです。」


CC

「福重さん、就活の時に会社のことや仕事のことの全てを知ることはできなくても、できるだけ自分で調べたり人から話を聞いたりして、仕事の内容や会社の良い点もそうでない点もイメージしておくことは、これからも大切かもしれませんね。もちろん、やりがいをイメージすることや、将来の希望や期待も含めて。」


福重さん

「ええ、それはそうなんですけど、自分で調べると言っても限界ありますよね。やっぱり、その会社に入ってやってみないとわからないこともありますよね。」


CC

「そうですね。その通りだと私も思います。同じ業界や同じ職種でも会社によって仕事のやり方や社風の違いがあるでしょうし、同じ会社の中でも職場によって雰囲気が違うこともあるでしょうから、入ってみないと、やってみないとわからないことはたくさんあると思います。やってみて『これはちょっと違うな』と思う事もあれば、『意外におもしろい』事もあるかもしれませんね。福重さんが大学で熱心に勉強された経済学にも幅広い分野があるでしょうし、卒業論文は、4年間の勉強の積み重ねや、教授やご友人のご指導や助けもあって仕上げられたのではないですか。」


福重さん

「それはまあ、そう思いますけど…。教授や皆には感謝しています。」


CC

「福重さん、これを見てください。先ほどご紹介した『職業情報紹介サイト』で検索した経営コンサルタントのページを見ると、仕事の内容を紹介する動画や経営コンサルタントになる方法、労働条件なども紹介されています。これによると、新卒で経営コンサルタントになるルートとして、経営コンサルタント会社に就職するのが一般的とありますが、一度企業の金融や人事や国際部門などに就職して経験を積んでから、専門分野のコンサルタントになる道もあるようですね。それから、必要な能力として、論理的思考力や分析力、自分の考えの表現力の他、傾聴力なども求められるようですね。チームで取り組む仕事も多いようですし、就職してから勉強することはたくさんありそうですね。このサイトにいろいろな情報が集約されていますから、他の職業も見てください。」


福重さん

「ふーん、なるほど、参考になりますね。先生、私、やっぱりコンサルタントになることを目指します。決めました。やってみないとわからないこともあるし、もともと勉強は好きですから。それでいいでしょうか?」


CC

「福重さんのお考え、私は応援しますよ。これから、今日持ってきていただいたエントリーシートの内容や今まで聞かせていただいた福重さんの強みや価値観や、将来取り組みたい仕事について、ジョブ・カードを使って整理してから、応募先を一緒に決めましょうか?働き甲斐があって、働きやすい会社が見つかるといいですね。」


福重さん

「はい、お願いします。何かやる気出てきました。」

《ご参考》

《ご参考》

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シリーズ5 おわり


◎その後…

福重さんはキャリアコンサルタントと共にジョブ・カードを使って、自らの強みやスキル、価値観や興味、将来取り組みたい仕事、現時点でのキャリアビジョンなどについて再度整理をします。そうして、自己効力感が高まった福重さんは、職業や働き方に関する理解も深めたうえで、学生時代に内定を辞退した関西のコンサルティングファームに応募することにしたのでした。


次回☆シリーズ6(予告)※内容は変更する場合があります。

専門学校卒業後、美容師として憧れの店で働き始めた大窪さん。一生懸命仕事を覚え、腕を磨き、お客様の評判も上々です。入社して5年目、仕事にも慣れてきた頃、店のオーナーから今の店長の代わりに新しく店長を任されることになるのですが…。


以上

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