教員不足解消へ 松山で「ペーパーティーチャー」対象の研修会

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教員不足解消へ 松山で「ペーパーティーチャー」対象の研修会

全国的に大きな課題となっている教員不足の改善につながる人材として期待

全国的に大きな課題となっている教員不足の改善につながる人材として期待

教育現場の人材確保につなげようと、教員免許を持ちながら教職に就いていない、いわゆる「ペーパーティーチャー」を対象にした研修会が松山市で開かれました。


「ペーパーティーチャー」は、教員免許を持ちながらも教育現場で働いていない人のことで、全国的に大きな課題となっている教員不足の改善につながる人材として期待されています。


愛媛県教育委員会が15日松山市で開いた研修会にはおよそ40人が参加し、民間企業などに就職したあと教員となり、今は県内の学校に勤めている教員3人が自身の経験を語りました。


このうち松山市の高校教諭は、知り合いの教員から勧められたことが教職に就くきっかけだったとしたうえで、「1年目はどう授業すればよいかわからず毎日ドキドキしていましたが、去年、初めて卒業生を送り出しました」と魅力ややりがいを伝えました。


また、前職は民間企業の営業職だったという中学校教諭は、「以前はどんなにがんばっても評価してもらえないこともありましたが、子どもは自分がやった分だけ返してくれます。それぞれの経験からの視点で学校や子どもの成長に尽力してほしい」と呼びかけていました。


研修会に参加した、中学の理科などの教員免許を持つ22歳の男性は「今後、教員を目指そうと思ったときに参考になるよいイメージを持つことができました」と話していました。


配信元:NHK 愛媛 NEWS WEB

配信日:2025年6月16日


今回のこの報道に関して


教員不足の深刻化が続く中、教員免許を持ちながら現場に立っていない「ペーパーティーチャー」を対象にした研修会は、極めて意義深い取り組みだと感じます。

免許を持ちながら別の道を歩む人が「もう一度挑戦してみよう」と思えるきっかけ作りが、今まさに求められています。


現場経験のある講師が、迷いや不安、そしてやりがいをリアルに語ったことは、参加者の心に届いたのではないでしょうか。

特に「子どもは自分がやった分だけ返してくれる」という言葉には、教職ならではのやりがいや成長実感が凝縮されているように思います。


教員不足の背景には、過重労働や多忙さによるイメージが根強くあります。

今後は、こうした研修やフォローアップの機会を増やすだけでなく、教職の働き方改革も並行して進めることで、「戻りたい、挑戦したい」と思える環境を整えていく必要があります。

ペーパーティーチャーの皆さんの力が、子どもたちの未来を支える一助となることを期待したいです。

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