住友生命 一時払い終身保険 利回り引き上げへ 24年ぶり高水準

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住友生命 一時払い終身保険 利回り引き上げへ 24年ぶり高水準

日銀の利上げをきっかけにした「金利のある世界」で、さまざまな金融サービスに影響が

日銀の利上げをきっかけにした「金利のある世界」で、さまざまな金融サービスに影響が

金利の上昇傾向が続く中、生命保険大手の住友生命は保険料をまとめて支払う一時払いの終身保険の利回りを24年ぶりの水準まで引き上げることを決めました。

日銀の利上げをきっかけにした「金利のある世界」で、さまざまな金融サービスに影響が広がっています。


債券市場では、日銀による利上げなどを背景に長期金利の指標となっている10年ものの国債の利回りの上昇傾向が続いていて、ここ最近も1.5%前後で推移しています。


利回りの上昇を受けて、債券で資金を運用している住友生命は、一時払いの終身保険について来月から契約者に約束する利回りを引き上げることを決めました。


現在の1.30%を1.75%まで引き上げる方針で、会社によりますと24年ぶりの高い水準になるということです。


また、朝日生命も来月から一時払いの終身保険の利回りを引き上げることにしています。


利回りの上昇によって契約者が支払う保険料は少なくなることから各社は契約の増加につなげるねらいもあります。


国債の利回りが上昇し金利も上昇傾向が続くなかで、一部の銀行が定期預金の金利の引き上げに動く一方、大手銀行では今月適用する住宅ローンの固定金利を相次いで引き上げていて「金利のある世界」でさまざまな金融サービスに影響が広がっています。


配信元:NHK NEWS WEB

配信日:2025年6月30日


今回のこの報道に関して


「金利のある世界」で変わる選択肢 ~保険利回り24年ぶりの高水準~

生命保険大手・住友生命が、一時払い終身保険の利回りを1.30%から1.75%へと引き上げると発表しました。

これは実に24年ぶりの高水準で、日銀の金融政策転換、つまり長年続いていた「ゼロ金利政策の終焉」を象徴する動きです。


金利の上昇は一見すると「借り手」にとってはマイナスに働きます。

住宅ローンの固定金利も引き上げられ、家計の負担は大きくなっています。

しかしその一方で、「預ける」「積み立てる」側にとっては、利回りの改善という明るい兆しが見え始めているとも言えます。


とりわけ今回のように、保険という“守り”の資産形成手段において利回りが改善されることは、中高年層や退職金の運用先を検討している層にとっては追い風となるでしょう。

実際、利回りが上がることで、同じ保障額を得るのに必要な保険料が下がり、結果として手元資金を効率的に活用できるようになります。


一方で注意したいのは、「金利のある世界」における格差の拡大です。

資産を持つ人は金利上昇の恩恵を受ける一方、借入や住宅ローンを背負う若年世代は重圧を感じる場面も増えています。

金融リテラシーの有無によっても、メリット・デメリットの受け方に大きな差が生じるでしょう。


今後、預金金利や保険商品の利回り改善がさらに進む中で、私たち一人ひとりが「どこにお金を置くか」「どのタイミングで動くか」を自分なりに考え、守りと攻めの資産形成を見直す必要がある時代に入ったと感じます。

かつての“金利ゼロ”に慣れてしまった感覚を、そろそろアップデートすべき時かもしれません。

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