2025年6月掲載
「こんちは」と、元気な声ですれ違う生徒。
「こんにちは」と会釈しながら教室へ急ぐ生徒たち。
就職希望の高校生に向けたセミナーに行った時のことです。
「起立、よろしくお願いします」とお互いに大きな声であいさつ。
教室の雰囲気も引きしまります。
卒業後に就職を希望する高校生の多くは、夏休みに進路指導の先生や保護者と相談しながら応募先を決めて、準備を進めます。
全国高等学校統一応募用紙(履歴書)を書き、志望動機やアピールポイントを考えます。
面接の時のあいさつや立ち居振る舞い、自己紹介や質問に答える練習をします。
履歴書に誤字脱字がないか確認する。
書き間違えたら初めから書き直すのがルール。
あいさつは相手の目を見て元気よく。
ドアは静かに閉める。
自己紹介は短くはきはきと。
高校生には、いろいろな細かい注意点に戸惑うこともあるでしょう。
先生から厳しく指導されることもあるかもしれません。
そのような細かいことや難しいと思うことも、おろそかにしないでまじめに取り組んでいるかを採用担当者は見ているのです。
例えば、履歴書の誤字の一文字くらい二重線で訂正してもいいだろうと考える人。
厳しい採用担当者は、仕事においてもこれくらいいいだろうと勝手な判断する人ではないかと見るでしょう。
大事な仕事においても、見直しや確認をしない人と見るかもしれません。目を見てあいさつができない人。
採用担当者は、他の先輩社員や上司とコミュニケーションが取れるだろうかと心配になるものです。
物事の細かいところまで気を配り、まじめに取り組むことでより良い成果を生もうとする。
どのような仕事でも大切な姿勢です。
完璧でなくてかまいません。
これまで知らなかった事柄も素直に受け入れてやってみましょう。
あいさつは普段から意識していれば、面接でも自然にできるでしょう。
これらは大学生や大人の就活にも言えることです。
キャリアコンサルタント 久保賢司