お仕事コラム 第40回 【不安な時こそ動いてみる】
2020年9月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
先日、あるアンケート調査の結果に私はとても驚きました。
今年、民間の就職支援会社が行ったもので、「就職活動が不安になった時どうしますか?」という質問に対する回答です。
一番多かったのは、「今抱えている不安や心配を紙に書いて明確にする。」というものでした。
私にとって意外だったのが、2番目の答えなのです。
それは、「応募・面接などの実際の就職活動をしてみる」でした。
なぜ、就職活動が不安なのに就職活動をしてみるのでしょうか。
私自身も経験がありますが、不採用の通知が続いたり、面接で感触が良かったのにだめだったりした時は、どこからも期待されていないと思い込み、就職活動が嫌になりました。
もやもやした気持ちのままでいると、今度は先が見えない不安からイライラが募り、顔つきも暗くなっていました。
就職活動を止めたことで、気持ちや態度の悪循環になっていたのです。
結局、その時を思い出してみると、しんどくても少し休んだら活動を再開して、応募を続けていたのです。
誰かに話を聴いてもらってリフレッシュしたり、相談機関で履歴書の内容をアドバイスしてもらったり、などということも含めて動き続けていたのです。
不安を感じている自分自身のことを不安に思わないことも大切です。
「こんな自分でいいのだろうか」などと思わないことです。
就職活動の不安は、多かれ少なかれ誰にもあります。
ただ、ずっと立ち止まっていても、不安が自然と消えることはないでしょう。
不安を無くすことは難しくても、和らげることはできます。
見たり、聞いたり、会って話したり。
今できることを一つずつしてみることです。
一歩踏み出してみて、もし方向が違っていたらやり直せばいいのです。
困っている自分を見せてもいいのです。
そうして動いていると誰かが手を差し延べてくれて、驚くほどに不安が消えて行くかもしれません。
キャリアコンサルタント 福積千佳子
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