HaTaキャリ 今後の自身の働き方や生き方を考え始めた女性①

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HaTaキャリ 今後の自身の働き方や生き方を考え始めた女性①

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ3第1回(2019年10月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ3第1回(2019年10月配信)

☆シリーズ3 子供がひとり立ちしたのを機に、今後の自身の働き方や生き方を考え始めた女性。

福山さん(仮名)49歳 女性 保険会社の営業社員 家族:長男22歳と実母と同居


40代後半の福山さん。地元の短大を卒業後、地元企業に就職。

20代半ばで結婚後、夫の県外転勤を機に退職しました。

その後夫の転勤先で出産し専業主婦として家事と子育てをしていたのですが、30代半ばで離婚し地元(実家)へ戻り、保険会社の営業職として再就職しました。

それから十数年。大学生の長男が来春から県外企業に就職が決まったのを機に、その後の自身の働き方や生き方について考え始めました。

※リアリティのある内容にするため複数の人物やケースをモデルにしていますが、登場人物・場面設定・職業・本文の会話や内容等はテーマの趣旨の範囲で変更・修正・脚色しています。


(キャリアコンサルタントの面談途中から)


福山さん(仮名)

「今年の夏、はじめて高校の同窓会に行ってみたんです。卒業して30年の同窓会だったので結構集まっていて、本当に久しぶりにいろいろな人に会えて楽しかったですね。大体同窓会に来るような人はそれなりに幸せだったり成功してたりする人が多いんでしょうけど、同じテーブルになった仲良かった友達が、お孫さんができておばあちゃんになったって聞くと、もうそんな歳なのかなあとかいろいろ思いましたね。」


CC=キャリアコンサルタント

「同窓会にはお孫さんのいる同級生もいらっしゃったんですね。久しぶりにいろいろな懐かしいお顔に会ってみていかがでしたか?」


福山さん

「そうですね。男子は勤めていても商売していても働き盛りだし、社長をしてる人もいました。女子は子供が受験だったり、親の介護が始まったり、家のことが大変そうな人もいましたけど、専業主婦より働いている人の方が多いようでした。(同窓会に)来てなかった人のうわさ話も聞きましたけど、みんないろいろあっても元気でがんばってるなあと思えて、私も行って良かったと思います。」


CC

「福山さんはこれまでお仕事をがんばってきて、なかなか同窓会に出る機会もなかったけれど、久しぶりに同級生の方とお話しされて皆さんそれぞれにがんばっていらっしゃることを知って、あらためて元気をもらった感じでしょうか。」


福山さん

「そうですね。私の高校は当時、就職組と進学組が半々くらいだったんです。私は短大に進学して卒業し、就職してから5年ほどして結婚したんですけど、夫が県外に転勤になって退職しました。子供が生まれてからは、家事と子育てをしていたんですけど、子供が小学校に入ってすぐ離婚したので、実家に帰ってきたんです。それからは子供のためにも私が働かなくてはと思って今の会社に入ったんです。」


《ご参考》「ひとり親家庭等の現状」平成27年4月 厚生労働省より

CC

「福山さんは、離婚をされてから今まで十年以上、保険会社の営業のお仕事でお子さんのために がんばってこられたのですね。」


福山さん

「ええ・・・その頃・・・30代半ばだったし子供もいましたから、ハローワークでとにかくお給料のいい仕事を急いで探してもらったんです。当時、父も退職して年金生活になっていましたし、子供はちゃんと育てたかったですから・・・。でも保険会社の営業の仕事はお給料の半分以上が歩合制で、目標の契約を取って行かないと仕事を辞めなきゃいけなくなるんです。営業なんかやったことなかったし、お客様相手の仕事だから、思った以上に大変で厳しかったですね。」


《ご参考》ひとり親の方への就活支援

まつやま就活支援ナビ【年齢別支援情報】ひとり親のかたへ


CC

「営業という大変で厳しいお仕事を、十年以上も子育てしながら続けて来られた中では、ご苦労も多かったと思いますが、今お話を伺っている時の福山さんの表情には、私には何か爽やかさや達成感のようなものも感じられたんですが、いかがですか?“同窓会効果”でしょうか?」


福山さん

「うーん、そうですね。私がこれまでやって来られたのは、子育てを親に手伝ってもらったこともありますけど、職場の上司や同僚に恵まれたことも大きいと思います。私が仕事にも子供の 学校行事にも精一杯だったので、あまり他の人の事や職場の嫌な事なんかを気にしてられなくて、返って良かったんだと思います。最初はやって行けるか不安でしたけど、だんだん周りの人が仕事のことや子育て支援のことなども教えてくれるようになって。」


CC

「親御さんや周りの人の支えもあって、これまで頑張って来られたと思っていらっしゃるんですね。福山さん自身のご努力も大きかったんでしょうね。」


福山さん

「はい、お客様にも助けられましたね。何だか良い事ばかり言っているみたいですけど、今は そう思います。それと、息子の就職が決まってほっとしたというか、一区切りついたような感じもしているんです。」


CC

「息子さんの就職が決まって、ほっとされたのですね。一区切りついたような感じとは?」


福山さん

「ええ、息子は来年卒業したら県外へ行ってしまいますし、私も50歳になるので、これからのことを考えてみようかなと思っているんです。実は最近、働き方改革の影響で、私たちの仕事のやり方や会社の方針も大きく変わってきているんです。その中で、あと何年この会社に勤めるのだろうとか、思い切って転職しようかとか・・・。これからの働き方や生き方のようなことも見直してみようと思うようになったんです。」


CC

「福山さんは、今まではお子さんのためにお仕事をがんばってこられたけれど、来年お子さんが就職して独り立ちされることになって、これからは福山さんご自身の人生を考えてみたいと いうお気持ちなのでしょうか。お仕事の方は、働き方改革の影響で大きく変わってきているというお話ですが、どのようにお考えですか?」


つづく


《ご参考》働き方改革に関する意識調査 マイナビ転職HPより

次回予告

ひとり親として、精一杯働きながら子育てをしてきた福山さん。

30年ぶりの同窓会に出席して同級生のさまざまな近況や半生を知りました。

福山さんは子供のひとり立ちという一つの人生の節目に、自分の働き方や生き方について、今の思いや考え・希望・不安・迷いなどをキャリアコンサルタントに話します。

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