HaTaキャリ 主婦の子育と仕事の両立②

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HaTaキャリ 主婦の子育と仕事の両立②

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ1第2回 (2019年5月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ1第2回 (2019年5月配信)

〇前回のあらすじ
二人目の妊娠を機に仕事を辞めた芝田さんは、子育てをしながら再就職すること(女性の子育てと仕事の両立)を考え始めました。
卒業以来の就職活動で、子育てしながらの再就職ということもあって、キャリアコンサルタント(CC)に相談に来ました。
キャリアコンサルタントは、芝田さんの思いを受けとめ、子育てと仕事の両立の可能性を一緒に考えて行くことにしました。

※キャリアコンサルタント(以下CCと略)とは・・・
主に働く人や働きたいと考えている人の職業選択、職業生活設計、職業能力の開発や向上に関する相談に応じ、助言し、提案等を行う専門家です(国家資格)。
一人一人のその人らしい働き方や生き方を支援します。
(以下、前回からの続き)

芝田さん
「あの、ちょっと聞いてもいいですか?主人に相談する前に、どんな所だったら子供がいても 働けるかなって学生時代の友達にも相談してみたのです。そうしたら、ちゃんと子育てしながら働ける会社が認定されているから、ハローワークに問い合わせてみたらって言われたのですけど、そういう会社もあるのですか?」

CC
「そうですね。お友達にも相談されたのですね。お友達が仰っているのは『くるみん認定』と 言って、子育てサポート企業として国が認定した企業のことでしょう。私も調べたことがありますが、松山市内でも公表されているだけで20社余りありますし、芝田さんが希望されている サービス業の会社もあったと思います。そのような企業で求人があればよいのですが、就職活動は相手があることなので、相手の求める人材や求人の出るタイミングもありますね。それに、認定されているからと言って、芝田さんが子育てをしながら思うように働けるかどうかは、よく調べてみたほうがいいかもしれませんね。どう思われますか?」

くるみんマーク・プラチナくるみんマークとは・・・
「子育てサポート企業」(働きながら子育てがしやすい企業)として、一定の目標を達成し基準を満たしたと厚生労働大臣の認定を受けた証です。
平成27年4月からは、くるみん認定企業のうち、さらに高い水準の取り組みを行っている企業を評価するプラチナくるみん認定が始まりました。
学生や就職活動中の方は、企業研究の参考にしてください。

芝田さん
「うーん、確かにそうですよね。もしそういう所に私が入れたとしても、いきなり休ませてくれみたいなことが続いたら、周囲も私もやりにくいかもしれませんね。」

CC
「『くるみん認定』自体は私も必要な制度でもっと広がればよいと思いますが、認定されているかどうかだけでなくその会社の経営方針や社風、子育てしながら働く方々の実績などによっても、実情はいろいろかもしれませんね。ところで芝田さん、これからお仕事されようとしていることについて、ご主人と相談されてみていかがでしたか?」

芝田さん
「はい、それが、実は主人のお母さん(義母)が、子供たちがかわいそうだからって働くことに反対しているみたいで。主人は仕事していますから託児所に預けようと話をしていたのですけど、主人もあまり働くことにいい顔しなくなったのです。まだ(働かなくて)いいじゃないかって。」

CC
「そうですか。お義母さまは芝田さんがお仕事をされることに反対されていて、ご主人もあまり 賛成されなくなったのですね。それで、芝田さんご自身の今のお気持ちや、お仕事と子育てや家庭も両立させたいというお考えはいかがですか?何か変わりましたか?」

《ご参考》

芝田さん
「お義母さんは、もともと上の子の時から子供のことを最優先にするべきだって言っていましたから反対するのはわかるのですけど、主人はわかってくれると思っていたのでちょっとショックだったけど、うーん、でもやっぱり仕事はしたいかな。自分の年齢を考えても・・・」

CC
「ご主人にわかってもらえなくてショックだったけど、芝田さんはやっぱりお仕事はされたいのですね。そうなると、芝田さんがこれからお仕事されながら子育てや家事も一緒にしていくには、働く先の勤務時間やお仕事内容なども考えながら、やはりご主人やご家族の理解や協力も欠かせないと思いますがいかがですか?」

芝田さん
「そうですよね。運よく何か仕事が見つかったとしても、上の子も幼稚園だし、下の子を託児に預けられたとしても、育児や家事をしながら仕事もするのは、主人やお母さんにも協力してもらわないと、新しい仕事でやって行けるか不安ですね。皆さんどうされているのでしょう。」

CC
「芝田さんが、お仕事が見つかっても続けて行けるか不安なお気持ちはよくわかります。民間のアンケート調査や世論調査などを見ても、子育てをしながら働く女性の多くが仕事と家事の両立に不安や問題を感じているようです。そして、両立(ワークライフバランス)には、働く時間や職場の環境だけでなく、ご家族や周囲の理解や協力が大事と考えているようですね。」

芝田さん
「やっぱり、子どもが小学校に入るくらいまでは、主人にもわかってもらえないのかな・・・」

CC
「芝田さん、お友達や以前のお仕事の同僚の方などの中に、子育てをしながら再就職された方や、子育てしながら仕事も両立されている方の心当たりがあれば、お話を聞いてみてはいかがですか?もしお心当たりがなければ、松山市の子育て支援関連のサイトを参考にしてみてはいかがでしょう。松山市内の児童館などで、お母さん方の情報交換やミニセミナーもありますよ。」

《ご参考》松山市子育て情報サイト「カンガ(エ)ルーカフェ」

CC
「そうして、芝田さんがお仕事と育児や家事を両立させる働き方や将来のご家族の生活設計も、もう少しイメージしてみて、それからご主人と話し合ってみてはいかがでしょう?私の方でも、芝田さんのこれからの働き方に合いそうな求人情報や役に立ちそうな情報を探してみます。」

《ご参考》

芝田さん
「ありがとうございます。そうしていただけると心強いです。やっぱり、私自身が(女性の再就職を)どうしたいかってことや、本当に(女性の子育てと仕事の両立を)やれそうかってことを、もう少ししっかり考えてから主人に相談しないとわかってもらえないですよね。私もできるだけ話を聞いたり調べたりしてみますので、これからもいろいろ教えてください。」

つづく

次回予告
芝田さんは、キャリアコンサルタントからの情報や助言を聞きながら、ワークライフバランスについて考えを整理し意思を固めてご主人と再度相談します。
そのうえで、これからの方向性を決めて、子育てと仕事の両立に向けて、できる事から始めて行くことになりそうです。

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