お仕事コラム 第36回 【先が見えない時は】

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お仕事コラム 第36回 【先が見えない時は】

2020年5月掲載

2020年5月掲載

キャリアコンサルタントの福積千佳子です。

このごろ電話相談を受けている中で、先が見えなくなったことに大きな不安を感じているというご相談が増えました。就労や就職活動について、これまでのように前向きな考え方ができないというのです。

お気持ちは、よくわかります。

私の仕事でも、人と会う機会が大きく減りました。私は、相談に来られた方のお顔を見ながら時間を共有することを大切にしてきましたので、直接お会いできないと、気持ちが上がらない時もあります。

この先どうなるのだろうと、思うこともあります。

そんな時、私はこのコラムを毎月見ていただいている方や、就職されてからも近況報告をくださる方のことが思い浮かびます。

そうすると、ささやかでも誰かのためにできることを続けて行こうという気持ちになります。

先が見えない時は、見えないものを見ようとしなくても、周囲を見渡してみて、見ようとする方向を変えてみたら良いと思います。

例えば、今まで興味がなかった業界や職種でも、これからのくらしや社会を支える仕事として求人が増えている所は無いかと。また、職業訓練について調べてもよいでしょう。

職業訓練では、新たな仕事に必要なスキルを身につけるだけでなく、しばらく離職していた方にとっては、いろいろな人と一緒に受講することで、コミュニケーション能力や社会人としてのマナーを再確認することもできます。

また、これからの働き方やキャリアをじっくり考える時間にもなるでしょう。

緩やかにせよ急激にしろ、良くも悪くも、状況は変って行くことでしょう。その中で、今できそうなことを一つ一つやってみることが、不安を和らげることになると思います。

先が見えない時は、まずは周囲に小さな光を探してみましょう。

一人で見つけられそうにない時は、一緒に探してくれる人に相談してみましょう。

キャリアコンサルタント 福積千佳子

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