2020年4月掲載
まるで休日の朝の様に車も人影もまばらな平日のオフィス街。
運送会社のユニフォームを着てマスクをした小柄な女性が、身の丈ほどもある荷物を乗せた台車を押しながら、届け先を探していました。
今の状況の中でも、働いている人々はたくさんいます。
愛媛県は、「感染拡大回避行動」を徹底するように繰り返し県民に呼びかけています。
その内容は、①うつらないよう自己防衛。②うつさないよう周りに配慮。③県外や不要不急の外出自粛。
これらが三つの柱です。
多くの人は、今の状況に大きな不安や不便を感じていると思います。私もそうです。
ただ、私はなるべくいつもの生活リズムを保ちながら、仕事についても今できる事を考えて、準備や予定をしておくように努めています。
このコラムを読んでいただいている方の中には、これから仕事を探そうとしている方も多いとみて、三つの柱をあえて仕事や働き方と結びつけて考えてみました。
すると、三つの柱の要点は、特別な事ではなく、仕事の基本姿勢にも通じると思えてきました。
①自己防衛。仕事をする上で、まずは心身の健康や作業の安全に一人一人が注意して自分の身を守ることは、大切な心がけです。
②周りに配慮。職場の中で、周囲の人との距離感やマナーやエチケットは、働きやすい職場に欠かせない気づかいです。
③自粛。組織の優先事項に沿うためや、チームの一体感を保つために、時には個人の気持ちを抑えて行動を慎む必要もあるでしょう。
このように考えてみると、これから働こうとしている人にとって、今は自分自身の心構えや力が試されている時ではないでしょうか。
大変な状況の中でも、身近なところで働いている人やその仕事ぶり目を向けてみると、数週間後に向けた目標や希望が見えてくるかもしれません。
先が見えなくて困ったら、無理せずに周囲の人や窓口に相談しましょう。(仕事の相談窓口は、愛媛労働局ホームページをご覧ください。)
キャリアコンサルタント 久保賢司