2019年11月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。今回のテーマは「働きがい」についてです。
私のこれまでの働き方を振り返ってみると、働き甲斐は変わって行くと気づきました。
私は、子供を育てていた間は、当然子供のためや生活のためという意味合いが強かったのです。
日々の生活をするための収入を得て、子供が育って行く姿を見ることが「働きがい」でした。
そうして子供がひとり立ちして生計が別になると、いわゆる『空の巣症候群』(雛の為に餌を運んでいた親鳥が、雛が巣立ち空の巣を見て虚しくなる)状態に一時期なりました。
今はどうかというと、一緒に働くさまざまな立場の人たちと、役割分担や協力をしながら、ひとつの仕事をやり遂げた時に「働きがい」を感じます。
ひとつの仕事に自分も貢献できたという実感からくる「働きがい」です。
また自分一人の力では難しいと思っていた事が、周囲の人に教えてもらったり助けてもらったりして、何とかできた時に喜びを感じます。
この喜びは、周囲の人からメンバーとして認めてもらえている感覚から生まれる「働きがい」になります。
皆さんはいかがでしょうか？
職場の現実は、厳しい面や嫌な出来事もあると思いますが、「働きがい」は人から与えられるものではなく、自分で作り感じるものではないかと思います。
「働きがい」の中身は、自分で決めたらよいのです。
プライベートな時間や家族との暮らしの中など職場の外でも、仕事自体や同僚とのコミュニケーションなど職場の中でも、小さな喜びややりがいを探してみましょう。
そして何か見つかったら、ささやかな事でも自分をねぎらうことが秘訣です。
一つの仕事を続けて行く中で、小さな喜びややりがいを探し積み重ねて行くことが、自然と「働きがい」へと変わって行くのではないでしょうか。
そんな風に感じています。
キャリアコンサルタント 福積千佳子
