2019年2月掲載
3月から、来年春卒業予定の大学回生を中心に、新卒採用の就職活動がスタートします。
学生の皆さんは、企業説明会に参加して情報収集したり、OBやOGを頼って訪問したり、キャリアセンターのスタッフにエントリーシートの書き方などを相談したり。
動きが慌ただしくなってきます。
一方、このコラムを読んでいる方の中には、このような学生の就活とは関係なく、様々な状況の中で自らのペースで就職活動をされている方が多いことでしょう。
新卒であれ既卒であれ、就職活動は一つの転機ですから、その際に人に相談したり人を頼ったりすることは大事なことです。
ところが、転職や再就職活動をされている方の中には、誰にも相談したり頼ったりすることなく、自力で活動を進めている方も少なくないと思います。
私は、そのような方々も、なるべくなら家族、友人、知人、あるいはハローワーク等の公共機関や就職支援会社の相談員など、頼れる人や所を探して頼ってみることをお勧めします。
人に頼ることは、人に甘えることと違って、頼る方の意思や目的がある主体的な行動と思うからです。
ただ、心掛けてほしいこともあります。
それは、人に頼っても、最後は自身で判断して、その結果は自身が負うという姿勢と礼節です。
そうしないと、頼られた方も本当の意味で親身になることは難しいからです。
就職が決まって、新しい環境の中の仕事も、一人でできることは限られています。
即戦力として迎えられた職場でも、初めは周囲の人に頼り、人の力を借りながら仕事を進めて行くことになるでしょう。
そうして、やがて人から頼られるようになれば、それは仕事の力が認められたということになります。
あなたが頼れる人は、就職活動でも新しい仕事においても力になってくれることでしょう。
周りにそんな人がいないか探してみて、遠慮せず頼ってみましょう。
キャリアコンサルタント 久保賢司