■50代・60代からの新たなスタート
職業訓練には50代、60代の訓練生も少なくありません。
子育てが終わり、自分の仕事や働き方を考える女性。
早期退職や定年を迎えた男性など。
キャリアはいろいろです。
訓練には介護や技術系のコースだけでなく、ビジネス系やPCスキルの習得を目指すものなどもあります。
訓練生は、数か月から半年間、再就職を目指して訓練校に通います。
■「働けるうちは働きたい」という思い
最近の高齢社会白書によると、60代後半の男性の約6割、女性の約4割が何らかの就労をしています。
また、60代で働いている人のうちおよそ3人に一人は、「働けるうちはいつまでも働きたい」と考えています。
働き方は、パートの割合がほぼ3分の1ですが、契約社員、正社員、自営業など様々です。
■働く理由は収入だけではない
働く理由は、生活が厳しいから働かなければならないという経済的な理由ばかりではありません。
「自分の経験を生かして社会や人の役に立ちたい」「健康を維持するためにも働きたい」ということもあります。
いくつかの理由が重なる場合もあります。
何歳までどんな働き方をするかは人それぞれですが、働き続けるためには健康で働く意欲があることが前提です。
その上で、身につけた経験やスキルが生かされることもあるでしょう。
■「今さら遅い」は本当でしょうか?
「この歳になって新しいことをするのは」今さら遅い、もっと早くやっていればよかったと言う人がいます。
本当にそうでしょうか。50、60代で職業訓練を受ける人の多くは、不安や迷いもありながら新しいことをやっています。
今さらとは考えていません。
結果的に学んだことが再就職に直結しなくても、訓練をやり遂げた達成感はその人の自信になります。
自信は生き方を考える糧になります。
■「今さら」ではなく「今から」を考える
今さらできないと思うことよりも、今からできることを考えてみましょう。
一日の中で自分の時間を増やす。
社外の人と会うための場所に行ってみるなど。
今からできそうなことを、年齢で限界を決めずに続けて行けたら、働く意欲や生き方も変わってくるでしょう。
キャリアコンサルタント 久保賢司