2018年12月掲載
先日雑誌を整理していると、5年前のタウン情報誌が出てきました。
ラーメン店を特集した内容でした。
人気ランキング上位には、私もよく行く有名店が多くありました。
一方、当時「新店」として紹介された店の中には、今は評判を聞かなくなった店もありました。
廃業した所は、それぞれの事情や目論見違いもあったのかもしれません。
商売を続けて行くことは容易なことではないのでしょう。
同じような事は、どんな就職や働き方においてもよくあることです。
「入社した時は良かったけど、勤務地や配属先が変わってから仕事にやりがいが感じられなくなった。」
「思っていた仕事内容や職場環境ではなかったので、自分には合わないと思うようになった。」
中途退職する方の言い分は様々です。
もちろん、やむを得ない事情や真っ当な言い分もあって辞める場合の方が多いのでしょう。
ただ、キャリアコンサルタントとして、中途退職を考えている方々に少し考えてみてもらいたいことがあります。
「人気上位のラーメン店は最初から人気があったのだろうか。」
「長く勤めている人は、いつも思い通りの職場環境の中でやりがいのある仕事だけを続けてきたのだろうか。」と。
精神論を振りかざすつもりはありませんが、どんな仕事でもいろいろな課題や困難を協力して乗り越えて行くことで、やりがいやおもしろさも見つけられるものと思います。
そのためにも、始めたことは続けてみる。
うまく行かないことがあっても、他人のせいにしないで自分にできることはないかと考えてみる。
人の教えや助けを借りる。
望むものを与えられることを待つだけでなく、自らやれるところまでやり続けてみる。
そのような持続力が大切になっていると改めて思います。
私が個人事業を始めた時に、ある経営コンサルタントの方にいただいた至極シンプルなアドバイス。
「商売も事業も、始めることより続けて行くことの方が大事。」年の瀬に実感しています。
キャリアコンサルタント 久保賢司