2018年11月掲載
こんにちは。
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
今年も残すところわずかになってきました。
就職活動をしている方の中には、この時期にラストスパートをかける方も増えるようです。
求人募集をしている企業も、年末年始に向けて、やる気やスキルのある方を早く採用して即戦力にしたいと考えています。
最近、ご相談を受けたお悩みの一つが印象的だったのでご紹介します。
「働きやすい環境です」と求人広告に書いてある企業に、応募しようかやめておこうかと悩んでいる方がいました。
私なら、自分に都合の良いように「働きやすさ」を想像して応募します。
しかし、その方は真剣に悩まれていました。理由はいくつかありました。
「働きやすい環境」と書いてあるけれど、本当なのだろうか?
働きやすい環境とは、作業場の温度や明るさなのか、人間関係なのか?
それとも、残業が少ないことなのか?
あれこれと考えれば考えるほど、悩みは深くなっていました。
そして、もし「働きやすい環境」の職場で仕事を続けることができなかったらと考えて身動きが取れなくなっていました。
その求人の仕事内容は、その方の持つスキルで十分にこなして行けるものだったので、私はじれったい気持ちでした。
そこで、私はその方の『働きやすい環境』に対するイメージを丁寧に聴いて整理したうえで、実際に求人企業に電話をして、真剣にご自身のイメージや希望を伝えてみるようアドバイスしました。
すると、採用担当者の方から、現場の様子や仕事内容をしっかりと教えていただき、職場見学をしてから応募をするように促されたのです。
百聞は一見にしかず。
その方は、すっきりした気持ちで応募され採用になりました。
自分一人であれこれと考えていても答えが出ない。
そんな時には、誰かに相談するとか電話で問い合わせをするなど、具体的に動いてみると思わぬチャンスに出会うかもしれません師走です。
事故や体調には気をつけて、あなたも走ってみませんか。
キャリアコンサルタント 福積千佳子