2025年4月掲載
仕事や職場に対する入社前の期待や理想と、入社後の実際の仕事内容や職場の状況が違っていた。
このような現実に向き合って衝撃を受けることをリアリティショックと言います。
新入社員にありがちなことですが、転職や人事異動などの場合にもあるようです。
現実に対してショック(衝撃)を受けるということは、理想と現実のギャップ(へだたり)が想像以上に大きかったからでしょう。
ショックを受ける原因は、職場の雰囲気や仕事の内容が大きいようです。
例えば、新しい職場の雰囲気が悪くて自分が歓迎されていないと感じる。
仕事の内容が自分のやりたいことと違っていて能力が生かせない。
このような悩みや失望感を抱えて、早く退職してしまう人もいるようです。
そうなっては、本人にも企業にも良いことはありません。
ショックを和らげる手立てはあるのでしょうか。
ヒントは、ショックを受けても早く立ち直れる人の行動にありそうです。
それは、前向きな考え方だけでなく、困っているから助けてほしいと、自分の弱みも見せて、人を頼れる態度にもあるのではないでしょうか。
こんなはずじゃなかった。
こう言いたくなることはあるかもしれません。
もちろん、仕事や職場の事前の情報には限界もあります。
ただ、この言葉にはどこか見通しの甘さや他人のせいにしている面はないでしょうか。
知らない事や想像を超える出来事はいくらでもある。
そう考える謙虚さも必要でしょう。
この春から、新しい環境でずっとストレスにさらされてきた人。
ショックを受けた人。
連休はちょっと一息ついて、自身のスタートを振り返ってみましょう。
そして家族や友人に、良いことも悪いことも話してみましょう。
そのうえで、どうしても辞めたいと思うならば、無理をする必要はありません。
ただし、退職の届や仕事の後始末は自分できちんとやりましょう。
あなたが急にやめると、あなたの職場の人もショックを受けるでしょうから。
キャリアコンサルタント 久保賢司