2018年1月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
就職活動をしている方々から、頻繁に相談されることがあります。
『仕事を探しているのですが、やりたいことが見つからないんです。』
『自分に向いている職業が分からなくて、応募先が決められないんです。』など。
自分に適した仕事や職業が見つからない、わからないという悩みを抱えておられるのです。
では、現在働いている人たちは、やりたい仕事を選んで就職したのでしょうか。
自分に向いている職業と確信して働いているのでしょうか?
いわゆる『適職』が見つかった人や、そう思って働いている人ばかりでしょうか?
友人や知人からたまたま声掛けのあった仕事に縁を感じて働き始めた人、生活のためには自分にできる仕事をするしかないと思って働いている人の方が多いと思います。
適職は、自分の「やりたいこと」、「できること」、「求められていること」の三つの観点から考えるとわかってくることがあります。
ただ、そのようにして自分の適職がわかったとしても、希望する求人が実際にはなかったり、自身の置かれた状況や条件からみて応募が困難であったりすれば就職はできないのです。
適職とは、出会った仕事に対して誠実に一生懸命やっているうちにそうなって行くものかもしれません。
自分のやりたいことや、自分に向いていること。
それらは働きはじめて任された仕事を続けて行くうちに、後から気づくこともあります。
もちろん『適職』探しも必要ですが、あまり慎重になりすぎず、「先ずはやってみよう」の気持ちも忘れずに、一歩踏み出してみましょう。
やりがいのある仕事や自分に合った仕事も、やってみないと分かりませんし、自ら見つけ出して行くことも大切です。
キャリアコンサルタント 福積千佳子