2023年11月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
「思っていた仕事内容と違っていたから辞めました。」
転職の相談を受けていると、このような退職理由を聞くことがあります。
せっかく就職した仕事を早く辞めてしまった人からよく聞かれます。
「ずっとやっていた業務と異なることをさせられるようになったから辞めました。」
続けていた仕事を辞めた理由に、こんなものもあります。
どちらも仕事内容への不満が理由と言えます。
やってみたけどいやになったということでしょうか。
確かにいやな仕事を続けることは、自分にとっても職場にとっても良いことではないでしょう。
体や心をこわす前に、さっと見切りをつけて新しい仕事でやり直したいという気持ちもわかります。
しかし、人には一長一短があるように、日々の仕事の中にもいやな仕事と好きな仕事があるのではないでしょうか。
好きな仕事は、手ごたえを感じたりほめられたりしたことのある仕事でしょうか。
私自身、一般事務職の経験がありますが、小さな会社でしたのでいろいろな仕事をしていました。
その中で、電話応対や来客対応など人と接する仕事は好きでした。
反対にデスクワークはとてもいやでした。
私は、職場の同僚がいやがるお客様の対応やお使いなどの雑務も、人と話せるし体も動かせるから、まあいいかと割り切ってやっていました。
そうするうちに、だんだんとお客様や取引先の対応も周りから頼りにされるようになりました。
いやな仕事だから転職しようとする前に、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
好きな仕事で周りから認めてもらって、いやな仕事に対する気持ちを軽くできないかと。
いやだと思う仕事も、仕事の一部として受け入れてもう少し続けてみることはできないかと。
いやな仕事に向き合うことも、仕事の幅を広げることになるかもしれません。
いやな仕事を続けていても、自分の成長のチャンスを失うと考えたら辞め時かもしれません。
キャリアコンサルタント福積千佳子