2023年5月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
「仕事が決まりました、ありがとうございます」と就職の報告に来られる方の中に、「これからも時々相談に来ていいですか。」と言う方がいます。
このように相談を継続する方が増えてきました。
就職という目標を達成した後も、新しい職場での働き方や自分のキャリアについて相談を希望されるのです。
この数年、世の中の急激な変化が働き方に大きな影響を与えていることは皆さんも感じていることでしょう。
「新型コロナ『5類』移行時の働き方の変化に関する実態調査」(2023年3月帝国データバンク)によると、社員の働き方がコロナ前の状態に戻ると答えた企業の割合はおよそ4割でした。
一方、コロナ前と働き方が変わると答えた企業も4割近くとなっています。
企業によって程度は異なりますが、主に変わった点は在宅勤務やテレワークが定着したことのようです。
新しい仕事に就いた人は、当然その職場のコロナ前の働き方を知りませんから、仕事や生活も含めて将来の不安が生まれるのは自然なことでしょう。
そこで、働きながらでもできることを考えて、また起きるかもしれない大きな変化に備えておきたいということなのです。
例えば、副業について財務やマーケティングなどを学びながら計画的に進めている人がいます。
仕事に関係のない資格やスキルを身につけたいと勉強を始める人もいます。
また、仕事や家庭以外の地域や趣味などの中に活動場所を見つけている人もいます。
もちろん就職はゴールではなく、そこから仕事にしっかりと向き合って行く事が大切です。
その中では、不安の種を探すよりも自分の成長の種を見つけることを意識しましょう。
そして、育てたい種が見つかったら種をまきましょう。
種をまかないと芽は出ません。では、どんな種をどこにまくか。
働き方やキャリアの相談に来られる方と、そのようなことも一緒に考えてみたいと、私は思っています。
キャリアコンサルタント 福積千佳子