2023年3月掲載
毎年3月は人の動きが多くなる時期です。
春になって人々の気分が明るくなってきますし、進学や就職、転勤など新年度からのスタートに向けて準備や引っ越しをする人も増えます。
退職や職場の異動で、親しい人と離れることもあるでしょう。
新たな環境や出会いへの期待もあれば、別れや職場の人間関係が変わることへの不安もあるかもしれません。
今年の春は、この3年の春と大きく違う事があります。
それは、マスクの着用が個人の判断に任せられることです。
マスクをつけるかつけないかは、様々な考え方や職場の事情もありますが、多くの人が徐々にマスクのない春を迎えるのではないかと思います。
卒業式や入社式、職場でもお互いの表情が直接見られるようになるのです。
寂しそうな顔。
うれしそうな顔。
笑顔。
こぼれる白い歯。
紅潮した頬。
緊張した面持ち。
涙。
表情から熱意が伝わることもあるでしょう。
一方、この数年で普及したと言われるテレワーク(自宅など職場と離れた場所でオンラインで仕事をする働き方)。
内閣府の調査によると、働く人のうち仕事の一部や不定期に利用している場合も含めて、地方では約2割程度の利用にとどまっています。
また、テレワークを利用している人の中には、便利さを感じながらも、社内での気軽な相談や報告などのコミュニケーション不足を感じている人も少なくないようです。
春からは職場の中でもマスクなしで顔合わせする機会が増えるでしょう。
もともと相手の顔を見て話すのが普通だったのですから。
面と向かって人と話すことは、面倒な時もあれば、明るい気持ちになることもあります。
面と向かって人と話す時は、挨拶、マナー、言葉遣いなど、コミュニケーションの基本を思い出しておくことも大切です。
どのような態度や表情で人と出会い、向き合うか。
それも個人の判断に任せられるのです。
この春は、人と顔を合わせて温かく迎えたいものです。
キャリアコンサルタント 久保賢司