2022年8月掲載
新聞や雑誌を読む人が、年々減り続けています。
背景には、インターネットの普及によって、いつでもどこでも必要な情報を簡単に手に入れられることがあります。
情報取集における「紙離れ」は時代の流れと言えます。
就職活動に必要な求人情報や企業情報も、インターネットで集める方が多いでしょう。
ハローワークインターネットサービスや企業のホームページを見たり、スマートフォンで求人サイトから即応募をしたり。
速く、手軽に情報収集するためにインターネットは必要で便利なものです。
一方、休日の朝の喫茶店では、コーヒーを飲みながら置いてある新聞を広げたり、雑誌に目を通したりしている人を見かけます。
図書館に行くと、新聞・雑誌コーナーには、ゆっくり時間をかけて見ている人がいます。
高齢者と見える方が多いですが、若い人も見かけます。私も時々、そのような時間の過ごし方をします。
すると、気になっていた事に関する記事の見出しが目に飛び込んで来ることや、気に留めていなかった分野の本や企業やイベントの広告に目が留まることがあります。
やるべきことをするきっかけになったり、世間の動きを感じたりできるのです。
就職相談の中で、「いい仕事が見つからない」などと言われることがあります。
その理由は人それぞれですが、あふれるネット情報の中から必要な情報をキャッチできていないのではと思うことがあります。
情報はネットの中だけではありません。
自ら動いて周囲に目を向けてみると、目に留まる情報は少なくないでしょう。
ハローワークなどの相談機関には求人情報だけでなく、セミナーや法改正のチラシやポスターの情報もあります。
紙面の求人情報を見ながら窓口で相談すると、生きた情報が得られることもあるでしょう。
就職活動の中でも、時には情報を取材するような動きをしてみましょう。
自分で動いてアンテナを立ててみてください。
キャリアコンサルタント 久保賢司