2022年8月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
あなたは上司や先輩に叱られた時、どのように返事していますか?
「ありがとうございます。他にも改善した方が良い点があれば教えてください。」とは、なかなか言えないものです。
叱られながら、ありがとうございますなどと言うと、返って不真面目な態度と相手に思われかねないからでしょう。
私も若い頃は、仕事中に上司に叱られると、その場では謝っても、心の中では周囲の人が教えてくれないからだと他人のせいにした事もありました。
友人に愚痴や弱音を吐き出した事もありました。そんな事をしても問題は解決しないのですが。
多くの中小企業は、人材育成にかける時間やお金が足りないという現実があります。
入社後の研修期間はあまりなく、現場で教えてもらいながら仕事を覚えて行くのです。
即戦力と期待されると、引継ぎも十分に無いまま、仕事ができて当然と見られることもあります。
ところが、転職して業界や会社が変われば、同じ職種でも勝手が違うものです。
以前できたのに、なぜ今はできないのかと悩むこともあるでしょう。
今さら聞けないし失敗もできないと、ストレスを抱えるかもしれません。
そんな時は、見栄を張るより、叱られてもいいからわからないことは教えてもらうという姿勢を見せるように努めましょう。
ある調査では、上司の半数近くが部下の叱責の仕方が難しいと感じている様です。
指導のための叱責がパワハラと思われかねないからなのです。
もちろん、叱り方に問題があることもありますが、叱られることは自分の成長のためと考えることもできるでしょう。
叱られ上手は教わり上手とも言えないでしょうか。
では、叱られ上手になるにはどうすればいいでしょうか。
まず教えてもらった時は「ありがとうございます」。
叱られた時は「申し訳ありません」。
日頃から、こんな言葉をあなたは素直に言えていますか。
キャリアコンサルタント 福積千佳子