2017年8月掲載
「履歴書の職歴は過去のこと。志望動機は未来のこと。未来(これから)の事が書かれてなかったら、選考対象にならないですよ。」
ある製造業の採用担当者の話です。
その会社は、パートスタッフが主力で、持続力のある人材を常に募集しているのです。
しかし、応募者の履歴書の中には、志望動機欄がブランクのものが多数あるそうです。
「どうしても人手が足りなくて、(志望動機を書いていない人を)採用したこともありましたが、仕事が続かなかったですね。」
皆さんはいかがでしょうか。
採用選考において、志望動機が重要であることは改めて言うまでもありません。
でも、何を書いたら良いかわからない、文章は苦手だ、という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、箇条書きで良いので書きましょう。
例えば、「何ができるのか」「何がしたいのか」「どうして(ここで)働きたいのか」などです。
その際、応募先の仕事をイメージして、その仕事につながる具体的な言葉を書きましょう。
「実は、前の仕事を辞めてからブランクがあるんです。
面接で、(履歴書の)そこを聞かれると答えに詰まってしまいます。」求職活動中の方から、こんな相談もあります。
履歴書は公式文書ですから、事実を正確に書くのが原則で虚偽の記載はできません。
ですから、何もしていなかったのであれば、ブランクのままとなります。
一方、家族の介護、病気療養、短期の就労など、相手に伝えても良いと思う事があれば簡潔に書いてもよいでしょう。
大切なことは、変えられない過去の説明に心を砕くよりも、今は仕事ができる状況ということや、これからの仕事に対する心構えをアピールすることです。
そこが伝わらなければ、採用担当者は選考できないからです。
「ブランク」のことで悩んでいる方。未来志向でこれからのことを考えてみると、目が開けて一歩踏み出せるかもしれません。
キャリアコンサルタント 久保賢司