キャリアコンサルタントの福積千佳子です。

就職活動において、資格は“武器”と言われることがあります。

確かに、一定の資格が必要な仕事はあります。

例えば、運転手の仕事なら、運転免許が必要でしょう。

資格があると有利な場合もあります。

事務の仕事なら、簿記の資格かもしれません。

ただ、資格があれば、その資格を生かして仕事が十分にできるかというと、そうとも限らないでしょう。

私は、「キャリアコンサルタント」という国家資格が必要とされる仕事をしています。

この資格を取ったばかりの頃、資格を活かすことへの期待よりも、目の前の仕事に十分対応できるかという不安の方が大きかったものです。

そんな中で私は、まずは実務経験が必要と考えて、声をかけていただいた仕事は全てやってみました。

要領よくやることができないので、とにかく精一杯やってみたのです。

そうして経験を積んで行くと、だんだんと資格を活かせる仕事にめぐり合うことが増えて、少しずつ自信もついてきたのです。

では、就職活動の履歴書にはどんな資格を書くと良いのでしょうか。

私は、少しでも希望する仕事に関係する資格があればそれらをまず書いて、その後に他の資格や検定などを書くことを勧めます。

取得を目指して勉強中の資格や、武道や茶華道などの免許もあれば含めることにします。それは、その人の人物像や努力した事のアピールにもなるからです。

履歴書に書ける資格がないという方は、講習会などの情報を集めて、手軽な検定からチャレンジしてみるとか、職業訓練から資格取得を目指すなど、できることを考えて早目に行動に移してみましょう。

もちろん資格がなくてもできる仕事はたくさんあります。

一方、変化の多い時代の中で、資格を目指すことや活かすことは、新たな仕事や人との出会いに目を向けるきっかけになる可能性もあります。

資格という武器を手にしたら、磨きをかけることも忘れずに。

キャリアコンサルタント　福積千佳子