HaTaキャリ 仕事と子育てを両立させて働きながら、将来のキャリアについて考え始めた女性③

  1. ワークネットトップ
  2. ブログ一覧
  3. HaTaキャリ 仕事と子育てを両立させて働きながら、将来のキャリアについて考え始めた女性③

HaTaキャリ 仕事と子育てを両立させて働きながら、将来のキャリアについて考え始めた女性③

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ8 第3回(2021年7月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ8 第3回(2021年7月配信)

☆シリーズ8 仕事と子育てを両立させて働きながら、将来のキャリアについて考え始めた女性。


芝田英子さん(仮名)41歳 女性 家族:夫43歳(会社員)長男5歳 長女3歳 義母同居 

コールセンター(派遣)で働きながら、今後の生活設計や自らの仕事についても考え始めました。


◇前回のあらすじ

 キャリアコンサルタントとの面談の中で、派遣社員から正社員になった友人の話を始めた芝田さん。芝田さんと同様に、子育てと仕事を両立させて、やりがいを持って働いていることに刺激を受けたことを打ち明けます。そして、自分自身の仕事へのモチベーションや今後の働き方について考えます。家計のため。やりがいのため。もっとしっかりと働きたいとは思うのですが。子育てや家事と両立させながら、実際にはどのような仕事が自分にはできるのかと考え始めました。

(以下前回からの続き CC=キャリアコンサルタント)


CC

「芝田さんは、転職するにしても、今の派遣のお仕事の更新をするにしても、やりがいやキャリアを考えたいとおっしゃいましたが、芝田さんの今後のキャリアに対するイメージはありますか?」


芝田さん

「そうですね、正直なところキャリアって普段はあまり考えないんですけど、雑誌やネットとか見ていると、私のように専業主婦だった時期や、上の子が生まれた時や今のように、家事や子育てをしながら仕事をしていることもキャリアなんですよね。職業訓練終わって就活する時に、『主婦力』みたいなことを自己PRに入れたのを覚えています…。これからはと言うと、家族を一番大事にしながら、もっと仕事をしたい気持ちがありますね。派遣の仕事は、家事や子育てとの両立や、夫の扶養の範囲で働けるように時間の調整がしやすいからいいんですけど、ずっとこのままだと物足りない感じですね。子供たちのためにも、お金の面でも、仕事のやりがいや自分のためにも、もっと働きたいと思いますね。できれば、なるべく早く、私の友人のように正社員で、というのは難しいかもしれませんけど…。」


CC

「家族が一番大事だけれど、ずっとこのままの働き方だと物足りないし、もっと仕事がしたいと思われているのですね。ご主人とは、芝田さんのお仕事のことでお話はされていますか?」


芝田さん

「ええ、家計のこともあるので話はしますけど、今は主人の仕事も大変そうなので、派遣の更新とか転職という話はしてないです。まあ、どちらにしても私が働くことに反対はしないと思います…。私、欲張り過ぎでしょうか?」


CC

「私は、芝田さんは子育てや家事とお仕事を両立させてよく頑張っておられると思いますし、欲張り過ぎとは思いませんよ。ご自分で限界を決めてしまわずに、したいことやできることを考えてみることは大切だと思います。キャリアには、働き方や生き方という意味もありますから、芝田さんにとってもご家族にとっても、より良い方法を一緒に考えて行きましょう。」

《ご参考》コロナ禍での転職活動について アンケート集計結果 Q4(エン転職 2020年11月)

《ご参考》コロナ禍での転職活動について アンケート集計結果 Q4(エン転職 2020年11月)

「転職活動のきっかけを教えてください(複数回答可)」


芝田さん

「ええ、そうですね。その、働き方という意味では、ずっと派遣でいるつもりはないですし。でも、これから年齢が上がれば、だんだん正社員は難しくなるでしょう。そうかと言ってフルタイムは、今はきついですし…。在宅ワークも考えたことはあるんですけど、ずっと家にいるのもちょっと息が詰まりそうだし。主婦業もキャリアのうちということもわかりますけど、この先のキャリアを考えると長く続けられる仕事を今のうちから探しておきたいと思うんです。そうなると、やはり何か資格を取っておいた方が良いのでしょうか?」


CC

「そうですね、長く働ける仕事につくために、何か資格を取ることは良いことだと思います。ただ、例えば、会計事務なら簿記の資格が必須というような場合もありますが、資格があるから仕事につけるとか、資格があれば仕事ができるとは限らないですよね。」


芝田さん

「ええ、それはそうですね。私も、2年前に医療事務の職業訓練受けて一つ資格は取りましたけど、今の仕事には関係ありませんから。でも、職業訓練自体は受けて良かったと思います。」


CC

「芝田さん、今からすぐにでも始められるようなスキルアップというか、何か勉強をして仕事に役立つ技能を身につけたり、得意なことを伸ばしておくことも考えてみませんか?」

《ご参考》派遣経験者に聞いた「仕事を通じた成長・スキルアップ」(エン・派遣 2019年6月)

《ご参考》派遣経験者に聞いた「仕事を通じた成長・スキルアップ」(エン・派遣  2019年6月)

「どのような成長・スキルアップに興味がありますか?(複数回答可)」


芝田さん

「ええ、でも、何をしたらいいか…。今は仕事しているから、職業訓練に行く時間はありませんし。」


CC

「その点は芝田さん、今はeラーニングと言って、ご自宅でオンライン受講できる職業訓練もありますよ。ご参考までに、県の事業をご紹介しておきますね。受講対象者の条件はありますが、おそらく芝田さんもハローワークに登録されていて、お仕事を探されているので受講できると思います。念のため、私の方でも確認しておきますね。」


《ご参考》

「ひめJob eラーニング」受講者募集について(愛媛県ホームページより)

「ひめJob eラーニング」募集チラシ(愛媛県ホームページより)


CC(つづき)

「それから芝田さん、芝田さんのこれからの働き方は、ご家族のライフプランにも関係してくると思うのですが、例えばご主人とお子さんの教育資金のことなどお話しされていますか?」


芝田さん

「うーん、うちの子供たちは高校までは普通に公立の学校に行かせるつもりですけど、まだ小さいですからこれからお金がかかるのでしょう。将来は子どもの好きな道に進ませてやりたいとは思いますね…。まだライフプランのような、そんなにちゃんとしたものは作ってないです。」


CC

「そうですね、あまり先のことまではわからないと思いますが、大まかな見通しを立ててみると、芝田さんの働き方を考えるヒントが見つかるかもしれませんね。ライフプランを考える前に、まずは、『ライフイベント表』という簡単なところから始めて、将来のお金がかかりそうなことの見通しを立ててみませんか?」

《ご参考》将来のイベントと費用を考えるライフイベント表(日本FP協会)→「便利ツール」検索

《ご参考》将来のイベントと費用を考えるライフイベント表(日本FP協会)→「便利ツール」検索

芝田さん

「わかりました。主人の年収が減った分をカバーするだけじゃなく、将来かかるお金の準備のために世帯で収入を増やして行く。その大まかな見通しを作ってみるということですね。」


CC

「はい、そうですね。ぜひ、ご主人とお話ししながら、現時点で書ける範囲でかまいませんので、次回の面談までに書いてきてください。『かかるお金』のところは、お子様の教育資金だけでなく、お車の買い替えや、お住まいのリフォームなども含めて考えてみてください。大まかで構いません。それから、先ほどお話しした職業訓練のeラーニングの内容も見て、興味あるものがあれば次回教えてください。もちろん、受講の定員がありますから、直接お問い合わせされても構いませんよ。私の方は、芝田さんの収入が増えた場合、税金や社会保険の扶養がどうなるかということがわかるような資料を用意しておきますね。よろしいでしょうか。」


芝田さん

「はい、お願いします。頭の中が整理できそうな気がしてきました。」


つづく


次回予告

 芝田さんは、夫と相談したうえで家族のライフイベント表を作って面談にやってきます。キャリアコンサルタントから、かかる費用の目安、税金、社会保険の扶養について情報提供やアドバイスを受けて、当面の働き方や家計のイメージを具体的にして行きます。また、仕事のやりがいはワークライフバランスだけでなく、自らのスキルアップによっても変わってくることに気づき、改めて自分に合った目標やキャリアのイメージを作って行きます。


以上

トップへ戻る